来週（3/24～3/25）注目の主要経済指標と市場への影響

今週は、日銀の議事要旨をはじめ、米国の住宅関連指標やGDP確定値、インフレに関連するPCEデフレーターなど、マーケットに大きな影響を与える重要経済指標の発表が相次ぎます。特に米国では、FRBの金融政策見通しに関連するデータが集中しており、市場の期待値とのギャップが金利や為替に波及する可能性があります。

1. 日銀・金融政策決定会合議事要旨（3/25 日本 08:50） 日本銀行の金融政策の背景や議論内容が明らかになる重要文書です。市場では今後の政策スタンスを探る材料として注目されます。

2. 米・2月新築住宅販売件数（3/25 米国 23:00） 住宅市場の需要動向を示す重要な指標で、前月比+3.5%と大幅回復が予想されていますが、前回は大きく落ち込んでいたため注目が集まります。

3. 米・10-12月期GDP確定値（3/27 米国 21:30） 経済成長の最終的な確認として、GDP確定値は高い関心を集めます。今回は2.4%の成長が見込まれており、米経済の持続力が問われます。

4. 米・2月個人消費支出（PCE）デフレーター（3/28 米国 21:30） FRBが注目するインフレ指標で、金融政策判断に直結します。前年比2.5%、コア前年比2.7%とインフレ圧力の継続が示唆されています。

5. カナダ・1月月次GDP（3/28 カナダ 21:30） カナダ経済の短期的な動向を示す指標です。前月比+0.3%、前年比+2.2%が予想されており、利下げ観測に影響を与える可能性があります。

市場への影響

• 米国のインフレ指標やGDPは、FRBの金融政策に対する期待感に直結し、金利やドルの変動要因となります。
• 日本の金融政策議事要旨は、YCC（イールドカーブ・コントロール）や政策変更の可能性を探る材料として、円相場に影響を与える可能性があります。
• カナダのGDPが予想を下回れば、カナダ中銀による金融緩和のシナリオが強まる恐れもあります。

まとめ

今週は、インフレ・住宅・成長といった経済の基礎をなすテーマに関する指標が多く、特に米国のPCEやGDPは、FRBの利下げ見通しを左右する重要な判断材料となります。市場のボラティリティ上昇が予想されるため、指標発表時の値動きには注意が必要です。